「手足の先が氷のように冷たくて、夜もなかなか寝付けない」──。
「冬はもちろん、夏でもクーラーの風がこたえて、靴下が手放せない」──。
年齢を重ねるにつれて、若い頃からの「冷え」がますます深刻になっている。そんなお悩みを抱えている女性は、決して少なくないのではないでしょうか。いつまでも元気で、はつらつとした毎日を送りたいと願う一方で、このつらい冷えが体のあちこちに不調を引き起こしているのを感じているかもしれません。
「もう歳のせいだから仕方ないわ」なんて、諦めてしまっていませんか?
ご安心ください。その長年連れ添ってきた「冷え」は、日々の暮らしの中にある小さな習慣を見直すことで、根本から改善していくことができるのです。薬に頼るのではなく、ご自身の力で体を内側から温め、巡りの良い体を取り戻す。それは、これからの人生をより豊かで健やかなものにするための、大切な一歩となります。
この記事では、「冷え性」がなぜ起こるのか、その根本的な原因から、今日からすぐに始められる食事や生活習慣によるやさしい体質改善の方法まで、一つひとつ丁寧にご紹介していきます。諦めかけていた「ぽかぽか」とした温かい毎日を、一緒に取り戻していきましょう。
「歳のせい」だけではない?長年連れ添った「冷え」の正体とは
そもそも「冷え性」とは、医学的な病名ではありません。血行が悪くなることで、体の特定の部分、特に手足の末端などが温まらず、慢性的に冷えていると感じる「状態」のことを指します。多くの女性が悩まされているこの冷え性、実はいくつかの原因が複雑に絡み合って起こっているのです。
なぜ、女性は「冷え」やすいのでしょうか?
長年、女性を悩ませる冷えには、女性特有の体の仕組みが深く関係しています。
1. 熱を生み出す「筋肉」が少ない 私たちの体の中で、最も多くの熱を生み出しているのは筋肉です。一般的に女性は男性に比べて筋肉量が少なく、さらに年齢とともに筋肉は自然と減少していくため、熱を作り出す力が弱くなりがちです。これが、冷えを感じやすくなる大きな原因の一つです。
2. 「女性ホルモン」のゆらぎ 女性の体は、月経や更年期など、一生を通じて女性ホルモンの影響を受け続けます。このホルモンバランスの乱れは、体温調節などを司る「自律神経」の働きに影響を与えやすいのです。自律神経が乱れると、血管が収縮して血行が悪くなり、体の隅々まで温かい血液が届きにくくなってしまいます。
3. 体を冷やしやすい「皮下脂肪」 女性は男性に比べて皮下脂肪が多い傾向にあります。脂肪には一度冷えるとなかなか温まりにくいという性質があるため、外気やクーラーなどで体が冷やされると、その冷たさが長く続いてしまうのです。
「たかが冷え」と侮らないで。放置が招くさまざまな不調
「冷えは万病のもと」という言葉を、一度は耳にしたことがあるでしょう。これは決して大げさな言葉ではありません。体が冷えて血行が悪くなると、私たちの体にさまざまな不調を引き起こす引き金となってしまうのです。
肩こり・腰痛・頭痛: 血行不良で筋肉が硬くなり、痛みやこりとして現れます。
むくみ: 血流が滞ることで、余分な水分が排出されにくくなります。
便秘・下痢: 胃腸の働きが鈍くなり、お腹の不調につながります。
肌のくすみ・乾燥: 肌細胞に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。
免疫力の低下: 体温が1℃下がると、免疫力は約30%も低下すると言われています。これにより、風邪をひきやすくなったり、病気にかかりやすくなったりするのです。
「いつものことだから」と見過ごしてきたその冷えが、実は日々のさまざまな不調の根本原因かもしれません。だからこそ、今、根本的な体質改善に取り組むことが大切なのです。
毎日の食卓から始める「温活」。体を温める食べ物・飲み物の選び方
体質改善の第一歩は、なんといっても毎日の食事です。私たちの体は、食べたもので作られています。体を内側から温める「温活」を意識して、食生活を見直してみませんか?難しいことは何もありません。いつもの食卓に、少しだけ工夫を加えるだけです。
積極的にとりたい「体を温める」食材
食材には、体を温める性質を持つものと、冷やす性質を持つものがあります。体を温める食材を積極的に選ぶことで、血行を促進し、内側から熱を生み出す力を高めることができます。
根菜類: 土の中で育つごぼう、にんじん、れんこん、大根などは、体を温める代表的な食材です。冬が旬の野菜に多いのも特徴ですね。
香味野菜: 生姜、にんにく、ねぎ、唐辛子などは、血行を促進する働きがあります。特に生姜は、加熱することで「ショウガオール」という成分が増え、体の深部から温める効果が高まります。
発酵食品: 味噌、納豆、醤油などの発酵食品は、腸内環境を整え、代謝をアップさせてくれます。温かいお味噌汁は、まさに理想的な温活メニューです。
色の濃い食材: 黒豆、黒ゴマ、小豆、昆布など、黒や赤といった色の濃い食材も、体を温める働きがあると言われています。
まずは、毎日の食事に生姜を少しプラスしてみたり、お味噌汁に根菜をたっぷり入れてみたりすることから始めてみてはいかがでしょう。
少しだけ意識したい「体を冷やす」食材
一方で、体を冷やす性質を持つ食材も知っておきましょう。これらを「食べてはいけない」というわけではありません。摂り方を工夫することが大切です。
夏野菜や南国の果物: きゅうり、トマト、なす、スイカ、パイナップルなどは、暑い季節に火照った体を冷ます働きがあります。食べるときは、加熱調理をしたり、体を温める食材と一緒に摂ったりする工夫をすると良いでしょう。
白砂糖や精製された食品: 白いパンや白米、白砂糖は、体を冷やしやすいと言われています。玄米や全粒粉パン、黒糖などを選ぶのがおすすめです。
冷たい飲み物や食べ物: 冷蔵庫から出したての冷たい飲み物やアイスクリームは、直接的に内臓を冷やしてしまいます。飲み物は常温か温かいものを選ぶように心がけましょう。
「体を温める」ことの重要性について、長年研究を続けている医師の石原結實先生は、その著書の中で次のように述べています。
石原結實(イシハラクリニック院長)
「体温が低いということは、血液の流れが悪いということです。血液は、60兆個の細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。その血液の流れが悪くなると、細胞の働きが低下し、さまざまな病気を引き起こす原因となるのです。」
(出典:『「体を温める」と病気は必ず治る』三笠書房)
毎日の食事が、私たちの体の温かさ、そして健康そのものを支えているのですね。
「巡りの良い体」を取り戻す。今日からできる優しい生活習慣
食事と並行して、日々の生活習慣を見直すことも、冷え性の体質改善には欠かせません。特に、私たちの体の調子を無意識のうちにコントロールしている「自律神経」を整えることが、血行の良い、巡りの良い体への近道です。
自律神経のバランスが「巡り」の鍵
自律神経には、体を活動的にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の二つがあります。この二つがシーソーのようにバランスを取り合うことで、私たちの心と体は健やかに保たれています。
ところが、ストレスや不規則な生活が続くと、交感神経ばかりが優位になりがちです。すると、血管がキュッと収縮した状態が続き、血行が悪くなってしまうのです。これが、冷えの大きな原因となります。
そこで大切なのが、副交感神経を優位にして、心と体をリラックスさせてあげること。ゆったりとした時間を意識的に作ることで、自律神経のバランスが整い、血管が広がって温かい血液が体の隅々まで巡るようになります。
無理なく続けられる「温活」習慣
1. ぬるめのお風呂で、体の芯から温まる 一日の終わりには、シャワーだけで済ませず、ぜひ湯船に浸かる習慣を。38~40℃くらいの、少しぬるいと感じるくらいのお湯に、15分ほどゆっくりと浸かるのがおすすめです。体が芯から温まり、副交感神経が優位になって心身ともにリラックスできます。血行を促進する効果のある入浴剤や、好きな香りのアロマオイルを数滴垂らすのも素敵ですね。
2. 「第二の心臓」を動かす、やさしい運動 激しい運動は必要ありません。大切なのは、無理なく毎日続けられることです。特におすすめなのが、ふくらはぎの筋肉を動かすこと。ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身に溜まった血液を心臓に送り返すポンプの役割を担っています。
かかとの上げ下ろし: 電車の待ち時間や、台所仕事の合間に。つま先立ちになって、ゆっくりとかかとを下ろす運動を10回ほど繰り返すだけでも効果的です。
ゆっくりウォーキング: 天気の良い日には、景色を楽しみながら20~30分ほど歩いてみましょう。少し大股で、腕を振って歩くと、全身の血行が良くなります。
3. 「三つの首」を温める服装の工夫 体を効率よく温めるには、「首」「手首」「足首」の三つの首を冷やさないことがポイントです。ここには太い血管が皮膚の近くを通っているため、温めることで全身に温かい血液が巡りやすくなります。
冬場はもちろん、夏でもクーラーが効いた室内では、ストールやカーディガン、レッグウォーマーなどを活用して、この三つの首を優しく守ってあげましょう。腹巻でお腹を温めるのも、内臓の冷えを防ぐのに非常に効果的です。
諦めかけていた冷え性とさよなら。健やかで温かい毎日を
ここまで、女性の長年の悩みである「冷え性」を改善するための、食事や生活習慣についてお話ししてきました。
「体を温める食材を選ぶ」「ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる」「簡単な運動を続ける」──。
どれも、今日からすぐに始められることばかりだったのではないでしょうか。大切なのは、これらを特別なことと捉えず、日々の暮らしの中に楽しみながら取り入れていくことです。
すぐに大きな変化が感じられなくても、どうか焦らないでください。体質改善には、少し時間が必要です。でも、続けていくうちに、ふと「そういえば、最近手足の冷えが気にならないな」「夜、ぐっすり眠れるようになったわ」と感じる瞬間が、きっと訪れるはずです。
長年連れ添ってきたつらい冷えとさよならして、体の中からぽかぽかと温かい、健やかな毎日を取り戻す。それは、これからの人生を、もっと自分らしく、生き生きと楽しむための、何よりの贈り物になるでしょう。
あなたの健やかな毎日を、心から応援しています。
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