加齢による変化

60代からの老化防止|人生100年時代を健やかに生きる生活習慣の秘訣

 

「鏡を見るたびに増えたシワやシミが気になる」「昔に比べて疲れやすくなったし、物忘れも増えたような気がする…」──。

年齢を重ねるにつれて、心や体に訪れるさまざまな変化。いつまでも元気で、自分らしく輝いていたいと願う一方で、忍び寄る「老い」の影に、一抹の不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

「もう年だから仕方がない」なんて、諦めてしまうのはまだ早いかもしれません。

実は、近年の研究によって、老化のスピードは決して生まれつき決まっているものではなく、日々の「生活習慣」によって大きく左右されることがわかってきました。つまり、私たちの普段の暮らし方一つで、老化にブレーキをかけ、若々しさを保つことも夢ではないのです。

この記事では、老化を加速させてしまう三大原因である「酸化」「糖化」「炎症」について、どなたにも分かりやすく解説します。そして、その対策として今日からすぐに始められる、食事や運動、ストレスとの付き合い方、そして毎日に「良い刺激」を取り入れる工夫を具体的にお伝えします。

人生100年時代。これからの毎日を、より健やかに、より豊かに過ごすためのヒントが、ここにあります。さあ、ご一緒に、若々しい未来への第一歩を踏み出してみませんか?

知らないうちに忍び寄る?老化を加速させる「酸化・糖化・炎症」の正体

 

「最近、なんだか調子が悪いな」と感じる不調の裏には、目に見えない体の中の変化が隠れているかもしれません。それが、老化の進行を早めてしまう三大要因、「酸化」「糖化」「炎症」です。少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、私たちの身近な現象に例えながら、一つひとつ丁寧に見ていきましょう。

1. 体の“サビ”つき、「酸化」

切ったりんごをそのままにしておくと、茶色く変色してしまいますよね。あれが「酸化」です。私たちの体の中でも、同じようなことが常に起きています。

原因となるのは「活性酸素」。呼吸によって取り込んだ酸素の一部が変化したもので、本来は体内に侵入したウイルスなどを撃退してくれる頼もしい存在です。しかし、紫外線、ストレス、喫煙、大気汚染などによって過剰に発生すると、正常な細胞まで傷つけてしまい、体を内側からサビつかせてしまうのです。

この「体のサビ」は、肌のシミやシワといった見た目の老化はもちろん、動脈硬化やがんなど、さまざまな病気の引き金になるともいわれています。

【今日からできる酸化対策】 酸化から体を守るには、「抗酸化物質」を食事から摂ることがとても大切です。ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが豊富な、色の濃い野菜や果物を積極的に食卓に取り入れましょう。

おすすめ食材: ブロッコリー、パプリカ、トマト、ほうれん草、ブルーベリー、ナッツ類、緑茶など

2. 体の“コゲ”つき、「糖化」

ホットケーキを焼いたとき、こんがりと美味しそうな焼き色がつくのも、実は「糖化」の一種です。体の中では、食事で摂った「糖質」が、体の材料である「タンパク質」と結びつくことで、この“コゲ”が発生します。

特に、ご飯やパン、甘いお菓子などを一度にたくさん食べると血糖値が急上昇し、糖化が進みやすくなります。体の中で作られた“コゲ”は「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれ、一度できると分解されにくく、どんどん蓄積されていきます。

このAGEsが肌のコラーゲンに蓄積すれば、肌は弾力を失い、たるみや黄ぐすみの原因に。血管に溜まれば動脈硬化を、骨に溜まれば骨粗しょう症を、そして脳に溜まれば認知症のリスクを高める可能性も指摘されています。

【今日からできる糖化対策】 糖化を防ぐ鍵は、血糖値の急上昇を抑えること。食事の順番を工夫するだけで、効果が期待できます。

ベジファースト: 食事の最初に野菜やきのこ、海藻などの食物繊維が豊富なものから食べる。

低GI食品を選ぶ: 玄米や全粒粉パンなど、血糖値が上がりにくい食品を選ぶ。

食後の軽い運動: 食後20~30分ほど、軽い散歩やその場での足踏みをするだけでも効果的です。

3. 体の“小さな火事”、「炎症」

ケガをしたときに赤く腫れたり熱を持ったりするのが「急性炎症」ですが、実は体の中では、自覚症状のない「慢性炎症」という“小さな火事”がくすぶり続けていることがあります。

この慢性炎症は、先ほどお話しした「酸化」や「糖化」が引き金になるほか、肥満、ストレス、歯周病なども原因となります。この“小さな火事”は、じわじわと全身の細胞を傷つけ、さまざまな生活習慣病や老化を促進する、まさに「万病のもと」とも言える状態なのです。

【今日からできる炎症対策】 体の“火事”を鎮めるには、炎症を抑える働きのある栄養素を摂り、腸内環境を整えることが重要です。

オメガ3脂肪酸: いわしやサバなどの青魚、亜麻仁油、えごま油に豊富に含まれます。

腸内環境の改善: ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜やきのこなどの食物繊維を積極的に摂り、善玉菌を増やしましょう。

 

心のサビも取り除きましょう。ストレスが老化を早める理由

 

 

「ストレスは万病のもと」とよく言われますが、これは老化においても例外ではありません。実は、私たちが精神的なストレスを感じると、体はそれに対抗しようとして「コルチゾール」というホルモンを分泌します。このコルチゾールが過剰になると、免疫力の低下や血糖値の上昇を招き、先ほどご説明した「酸化」や「炎症」を促進してしまうのです。

つまり、心のモヤモヤやイライラは、知らず知らずのうちに体のサビや火事を増やし、老化のアクセルを踏んでしまうというわけです。

そんな経験をしたことがある人は少なくないのでは? でも、ご安心ください。ストレスと上手に付き合うための、心穏やかに過ごす習慣は、誰でも簡単に始められます。

ゆっくり深い呼吸を: 不安や緊張を感じたときは、意識してゆっくりと深い呼吸を繰り返してみましょう。4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけて口からゆっくりと吐き出す。これだけで、乱れがちな自律神経が整い、心が落ち着いてきます。

無理のない運動を: 天気の良い日に近所を散歩する、ラジオ体操をするなど、心地よいと感じる程度の運動は「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促し、気分を前向きにしてくれます。

人との会話を楽しむ: 家族や友人とのおしゃべりは、心を癒す特効薬です。他愛もない話で笑い合う時間は、ストレスを和らげる「オキシトシン」というホルモンの分泌を高めてくれます。一人で抱え込まず、誰かと気持ちを分かち合う時間も大切にしたいですね。

好きなことに夢中になる: 趣味に没頭する時間は、最高のストレス解消法です。読書、手芸、ガーデニング、音楽鑑賞など、何でも構いません。「楽しい」「好き」と感じることに時間を使うことで、心は満たされ、若々しさを保つエネルギーが湧いてきます。

毎日が若返りのチャンス!脳と体を活性化させる「良い刺激」

 

毎日同じことの繰り返し──。そんな安定した生活は心地よいものですが、時として脳や体の機能を少しずつ眠らせてしまうことがあります。若々しさを保つためには、日常に少しだけ「新しい刺激」というスパイスを加えることが、驚くほど効果的なんです。

「新しいことなんて、今さら…」なんて思う必要はありません。ほんの小さな変化が、あなたの脳と体をイキイキと目覚めさせてくれます。

  1. 「食」の刺激で味覚を磨く: いつも買う食材だけでなく、たまには旬の野菜や珍しい魚に挑戦してみませんか? 新しいレシピを試してみるのも良いでしょう。「これはどんな味がするんだろう?」という好奇心が、脳を活性化させます。
  2. 「運動」の刺激で体を目覚めさす: いつもの散歩コースを、一本違う道に入ってみる。それだけでも、見える景色が変わり、新しい発見があるはずです。少し大股で歩いてみたり、軽く腕を振ってみたり、いつもと違う動きを取り入れることで、使われていなかった筋肉が刺激されます。
  3. 「知」の刺激で脳を鍛える: 新聞を隅々まで読む、クロスワードパズルを解く、日記をつけてみる。こうした知的な活動は、脳の神経細胞のつながりを強くし、認知機能の維持に役立ちます。地域の公民館などで開かれている講座に参加し、新しいことを学んでみるのも素晴らしい挑戦ですね。
  4. 「五感」の刺激で心を豊かに: 美しい音楽に耳を傾ける、お花の良い香りを嗅ぐ、美術館で絵画を鑑賞する。意識して五感を使うことで、心は潤い、感受性が豊かになります。季節の移ろいを肌で感じるだけでも、素晴らしい刺激になります。
  5. 「人」との刺激で社会と繋がる: 地域のボランティア活動やサークルに参加して、新しい仲間と交流してみませんか? 新しい人との出会いは、新たな視点や価値観をもたらしてくれます。誰かの役に立っている、社会と繋がっているという実感は、大きな生きがいとなり、心にハリを与えてくれるでしょう。

専門家も推奨。健やかな未来のための確かな一歩

 

これまでお話ししてきた生活習慣の重要性は、老化研究の専門家たちも強く指摘しています。

例えば、老化研究の第一人者であるハーバード大学医学大学院のデビッド・A・シンクレア教授は、その著書の中で、老化は避けられない運命ではないと力強く語っています。

デビッド・A・シンクレア(ハーバード大学医学大学院 遺伝学教授)

「老化は自然なことでもなければ、不可避なことでもない。老化は病気なのだ。そして、その病気は治療できる。」

(出典:『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』)

 

シンクレア教授は、食事や運動といった生活習慣の改善が、老化の進行を遅らせるための鍵であると述べています。これは、私たちが日々の暮らしの中で実践できることに、大きな可能性があることを示唆しており、非常に勇気づけられる言葉ではないでしょうか。

また、私たちの体のリズムと健康の関係について、慶應義塾大学医学部教授の伊藤裕氏は、規則正しい生活の重要性を説いています。

伊藤 裕(慶應義塾大学医学部 教授)

「人間の体には『時計遺伝子』と呼ばれる遺伝子があり、ほぼ24時間周期のリズムを刻んでいます。このリズムが乱れると、肥満や糖尿病、高血圧などのリスクが高まることがわかっています。」

(出典:各種インタビュー記事や著書における発言を要約)

朝に太陽の光を浴び、日中は活動的に過ごし、夜はゆっくり休む。そんな当たり前の生活リズムを整えることが、体の内側から健康を支え、老化を防ぐための基本となるのです。専門家たちの言葉は、私たちの小さな努力が、健やかな未来へと繋がる確かな一歩であることを教えてくれます。

 

さあ、今日から新しい一歩を踏み出しましょう

 

ここまで、老化の仕組みから、今日から始められる具体的な対策まで、一緒に見てきました。いかがでしたか?

「酸化」「糖化」「炎症」を防ぐ食事の工夫、ストレスを溜めない心の持ち方、そして日常に「良い刺激」を取り入れる楽しみ。これら全てを一度に完璧にこなす必要は、まったくありません。

「まずは、次の食事で野菜から食べてみようかな」「明日は、少しだけ遠回りして散歩してみようか」──。

大切なのは、ご自身が「これならできそう」「楽しそう」と思えることから、一つでも始めてみることです。その小さな一歩が、1年後、5年後、10年後のあなたの心と体の健康を、きっと支えてくれるはずです。

老化は、誰にでも訪れる自然な変化です。しかしそれは、ただ衰えていくだけの過程ではありません。知恵と工夫でそのスピードを緩やかにし、年齢を重ねることを、もっと豊かで実りあるものに変えていくことができるのです。

あなたの人生は、これからも続きます。今日という日が、これからの人生で一番若い日。さあ、健やかで輝かしい未来のために、新しい習慣を始めてみませんか?

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細胞を揺らして体をメンテナンスするDENBAヘルス

DENBAとは、独自に開発された特許技術によって、体全体を360°の超低周波電場空間で包み込み、体内の水分子を微細に振動させることで細胞レベルからの活性化を促す健康サポートシステムです。
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DENBAが活躍、研究が進んでいる分野

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